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November 07, 2006
●北の国から - エピソード 2: フィンランド大統領 vs ファンキ−大統領
11月1日(水)
死ぬ前に絶対行きたい国や場所が自分の中で幾つかあります。まずは近場で万が一間違って結婚でもする事になったら絶対に新婚旅行で行きたいのが北朝鮮!人生最大の夢は金正日と一緒にカラオケに行ってキムに"My Way"を歌ってもらう事。そうなったら僕は"アナーキー・イン・ザ・N.K."でも歌います♪。
あとはサンクトペテルズブルグ(露西亜)、リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)、あとキューバなんかも良いですね〜。
そしてもう一つの場所は何を隠そう今回の旅で初めて訪れた街、ヘルシンキ!期待した以上に北欧的な「人生とは義務也」といわんばかりの痛ましい地上の人工楽園への憧憬とボルシェビキチックなコンクリートの無骨な建物が入り乱れた摩訶不思議な街です。
あと生まれて初めて「つらら」を目撃しました!
治安も良く、人達もシャイながら親切で基本的にピースなのに冷戦時代に東西の狭間にあった名残で町中いたるところに核シェルターがあったりホント面白い街です。太陽の光が弱いせいで建物の色のコントラストとかが妙に低いのですが、この荒涼とした感じは正にアキ・カウリスマキの世界。
ヘルシンキではドイツ人の友達が紹介してくれたイギリス人の友達のお宅に図々しくもお邪魔して楽しく過ごさせて頂きました。とっても素敵なカップルでデザイナーのMattはNokiaでロボットチックな携帯電話をデザインしていて(実際ジャパニメーションのファンらしく家中にフィギュアが飾ってあってトイレには量産型ザクが鎮座しております)アーティストのClareは名古屋で個展とかもやった事があるらしく結構来日回数も多かったりします。
ムーミン谷で再会したDon Johnson Big Band (http://www.donjohnsonbigband.com/) のラッパー、Tommyが水曜日にライブがあるから観に来る?と誘ってくれていたのですが、ヘルシンキに着いて唯一連絡先を知っているマネージャーがコペンハーゲンに行ってしまった事が発覚して「多分無理かな〜」と半分諦めかけていたのです。そうしたら当日Tommy本人から電話があってわざわざ彼女に迎えに来てくれるように頼んでくれたらしくまたまた人情に泪。そして夕方、僕が別の業界の人達とミーティングをしていた元工場の建物を改造した街の外れのオフィス・コンプレックスに小柄の可愛いTommyの彼女が雪の中車で迎えに来てくれました。
フィンランドのアルバム・チャートでは過去2枚のアルバムが共に#1でプラチナ・ディスクに輝いているDon Johnson Big Bandですが、それでも今回は初めての超大箱、アイス・ホッケー・アリーナ。それもその筈、この晩彼らの他にプレイするアーティストというのが他でもない「ソウル・ブラザー・ナンバー・ワン」、「ミスター・ダイナマイト」、「ファンキー大統領」ーーーー そう、あのJames Brownなのです!
まさかヘルシンキまできてJBを観る事になろうとは完全に想定外!やはり人生予定が狂ってなんぼです。
現地に着いて会場の前で彼女がTommyに電話をしている間、雪の中並んでいるもの凄い行列を眺めながらこのシュールな状況について漠然と考えていました。電話が終わった後彼女は幸いTommyの粋な計らいで二人はバックステージパス付きの関係者扱いだと教えてくれた後ニヤっとして「スクープよ!」
「何?」
「どうやらJames Brownは飛行機を2便も乗り遅れたみたい。だからTommy達は遅れを埋め合わせるのに予定の3倍位プレイしなくちゃならないんだって!」
「今JBはどこにいるの?」
「誰も知らないみたい」
「!!!」
さすがMr. Dynamite!目の前でそんな事はつゆとも知らず雪の中並んでいるファンを見ながら「どうなることやら....」と思いつつ会場へ。
まだ始まる迄時間があったので二人でバーへいって飲んでいると控え室からTommyがやってきて「今SPから”今夜は重要な人が来る”って言われたよ」
「それってどういう意味?」
「フィンランドの大統領が来るのさ。彼女はJames Brownの大ファンで有名だしこの前のコンサートでもステージに上がってたしね」
「でもJBはまだ何処にいるのかも分からないんだろ?」
「一応ついさっきフィンランドの大地に降り立った事だけは確認出来たみたいだよ。だからこの国のどこかにはいるんじゃない?じゃ、そろそろ本番だから行くね!」
凄い展開になってきました。とにかくなんだかんだでDon Johnson Big Bandのライヴがスタート。来日時のライヴよりミュージシャンの数も多く、James Brownが遅れているため1時間半かっちりセットをこなし結構いい感じでした。何はともあれ彼らにとっては「ひょうたんからこま」的ハプニング。Tommyもノッていたみたいだし今回初めて見るHuman Beat Boxの人(東京公演の時とは別の人)が「超人」を通り越して「変態」の域に達しているとしか言いようが無い凄いパフォーマンスを披露。目をつぶっていたら本当にドラムマシンを聴いていると思ってしまうぐらいでした(後から聞いたのですがこの彼まだHuman Beat Boxを始めてから2年も経ってないんだとか。やっぱり何でも「習うよりチャネろ」)。
ライヴの後は楽屋にいってワインをもらいメンバーの人達と御歓談。しばらくするとスタッフが「JBのライヴが始まるよ!」と言いに来てくれたのでステージの脇の関係者席へ行くとかの有名なMCによるイントロダクションが丁度始まるところ。そして引っぱりに引っ張ったところで御大James Brown登場!オン年73歳ながらセックス・マシーンを始め往年のヒット曲はほぼ網羅しエンターテインメントに徹したプロフェッショナルなステージを披露してくれました。お決まりのマイク・アクションからマッシュ・ポテト、タオルの演出全てお約束通りにやってくれて会場は興奮の坩堝に!とても飛行機2便も乗り遅れて空港から会場に直行してきたとは思えない余裕たっぷりかつノリノリのパフォーマンス。もう「宇宙人」としか言いようがありません。しかも会場にいたフィンランドのタルヤ・ハロネン大統領には"I got the feeling"を捧げたりしていました(笑)。
因にハロネン大統領は国民から『ムーミンママ』と呼ばれ7年近い間、80%以上の支持率を維持している女性大統領です。
最後にJBがIt's a man's, man's, man's, worldをバックに世界平和を訴えるという感動的なフィナーレで怒濤のライヴも終わり、、バックステージに行くと長い廊下の先にJBの後ろ姿が!感動醒めやらぬままTommy達の車に載せてもらって帰路に着いたのですが、JBの出番が遅れて結局終わったのが12時を過ぎてしまった為、最終電車に乗り遅れた人達が並ぶタクシーの行列が200メートルを超えていました。真夜中に雪の中いつ来るのか分からないタクシーを待って行列なんてホント惨いです。
JBのアホ!
因にTampereではフィンランド政府の閣僚(輸出大臣、この方も女性)と晩餐で同席したりとなんかフィンランドの政治家の人達と接見する機会が多かったです。Tommyもそうですが普通英国や日本でチャート#1のミュージシャンが2回くらいしか逢った事のない人に電話してきてくれて色々あそんでくれたり、首相がJBのコンサートにふらっと来たりなんてあまり考えられないですよね。上記の輸出大臣もSPとか全くいなかったし、人口が少ないせいもあるのでしょうがフィンランドでは所謂一般人とそうでない人の間にある見えない壁みたいなのが本当になくて(本来そんなのが幻想以外の何者でもないのですが)これは凄く良い感じ。あと印象的だったのは国会議事堂。普通に道路から入り口まで来られるし、夏は入り口の階段にみんな座ってビールとか飲んでるくらいユルくてチルなんだとか。個人的には警備厳重で有権者が近寄る事すら出来ない国会議事堂で運営される民主主義なんてそもそもおかしいと思うんですけどネ!
週の後半は連日業界関係の人達と逢ったりしてそのアポの合間をぬって美術館に行ったりしていました。
この後はサンクトペテルズブルグに行きたかったのですが、ビサの手続きが執拗に面倒臭いのと発行までに時間がかかりすぎる、更に旅行&滞在費用が予想以上に高そうだったので代わりにエストニアの首都タリンへ行く事にしました。幸いヘルシンキ - タリンの高速艇往復+ホテル4泊5日(朝食付)で175ユーロ (約26,292円)というかなりリーズナブルなパッケージを見つけたのでもう決まり!
やはり予定は狂ってなんぼ.....
そんな訳で「世界で最も中世の町並みが完璧に保存されている街」タリンに行って参りま〜す!



コメント
おおお、KENさん☆充実な日々が伝わってきます。KENさん’sショットも素敵です♪
Posted by: はんなRemix☆ | November 8, 2006 09:01 PM
日本では 絶対に起こり得ない夢のような展開、素敵ですよね~
Kenさんのムーミン谷便りを読まして頂いてホンとに楽しいです。
で、新婚旅行で絶対に行きたい国が、そうでしたか!カラオケで!!!も~~~最大の夢のままでお願いします。絶対ですよ!!!!!
では タリンに行った・り・ん^^
Posted by: eri♪ | November 9, 2006 03:15 AM