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August 08, 2005
●西方見聞録其乃八: マルコを訪ねて三千里
ここはミラノから電車で約45分の所にある湖畔の街Lecco。DJの友人マルコを訪ねて仏蘭西より国境を超えてやって来た訳ですが、今は通貨もユーロに統一されて国境でのパスポート検査も割愛。確かに色々な意味で楽にはなりましたが若干旅の情緒が失われた感は否めません。
まあそんなオヤジの主観的感傷はさておき、伊太利亜、良い国です。観光で訪れるには一番好きですね〜。食べ物も美味しいし人もフレンドリィだし。
到着したのは火曜日の夜。駅の近くのバールで友人マルコと待ち合わせしてから早速バールの梯子。ミラノ中央駅で早速ビールを飲んでいたのでいい感じに酔っぱらって就寝。
翌水曜日はマルコのオフィスに行ってアヴィニョンのIrmin Schmidt師邸を出て以来初めての繋ぎ放題BBインターネット・サーフィン!体内を激しく流れるアドレナリンに自分のネット中毒ぶりを痛感。
木曜日はミラノに行ってきました。初めてではないので特に観光もせず、さりとてショッピングをするでもなくドゥオモ近辺をだらだらと散策。やはりこういう街は腰を下ろしてみないと本当の意味で「体験」は出来ませんね。
そして週末はマルコの計らいで2日連続でDJ。金曜日はLecco湖のほとりにあるサンフラワーというバール。写真でもお分かりのようにDJブースからもLecco湖、そしてスイスへと繋がっているイタリアン・アルプスが一望出来る景勝地ですが、基本的には所謂クラブではないのでややチルな選曲でした。ただこの晩は昼ワインを飲んでから夕方地酒グラッパの4ショットを経て色々な意味で「過・剰・摂・取」。
という訳で翌土曜日は生死の狭間を漂う地獄の二日酔い。この日はお昼から街の広場に或るバールでプチ野外フェス状態だった為、本来は午後の早めの時間に出演の予定でしたがマルコに頼んで少し遅めにしてもらい夕方近く迄ソファーに横になりながら伊太利亜のテレビ番組を観ておりました。(ときにこのLeccoではバー・クラブにおいて大音量で音楽を流せるのは12時迄という条例があるらしいのですが、このイベントはそれに反対する署名運動も兼ねてマルコ自身がオーガナイズしたものなんです。更に彼はBjorkの大ファンでアルバムは勿論の事、シングル迄全部買い揃えている他、Bjork主演映画'Dancer in the dark'のDVDをななななななんと4枚(!!!!)も持っています。伊太利亜人がデフォルトで'熱い'というのは定説ですがこのマルコ、そんな伊太利亜の基準からしてもア・ツ・ス・ギ。)夕方やっと自力で動けるくらいに復活してくだんのハコに向かい夕方4時半よりDJ開始。それなりに盛り上がったのですがDJしている途中いきなりこの日に出会ったイタリア人DJの方とお店のオーナーから所謂日本で言う「大ジョッキ」のビールを同時に奢って頂きました。地中海人って本当に気前が良いんですよね。ともあれなにげにマッチョな僕、奢って頂いた飲物は飲み干さなくては義理が立たん!とばかりに両方飲んで正に向かい酒状態。翌日飛行機に乗ってオーストリアへと旅立つというのに大丈夫なのか?という農耕民族的な一抹の不安も取り巻く狩猟民族的&地中海的楽観ヴァイブに払拭され「ええい、ままよ!」状態でパーレー。DJした後は多くの人に'Hey Mr. DJ!'と声をかけられて沢山の人達とお話をしました。最後の写真は生まれて初めて「一緒に写真を撮って下さい」と頼まれたレコネーゼのお嬢さん方。この晩は結局2時位迄飲んでいた訳ですが、最後は客が暴れ始めてグラスや瓶が飛び交う映画のワンシーンのようなエンディング。そんな中で僕はと言えば壊されないようにと安全な所にコンピュータを移動しているという小粒ぶり。まだまだ人生学ぶ事が多いな、と思いました。結局店員&オーナーまでこの恐るべき破壊行為に参加、万華鏡のやふなカオス絵巻が繰り広げられてゲーム・オーヴァー。最後の客が出て行って壊れたガラスが散乱し滅茶苦茶になっている店内を観ながら満面の笑顔を浮かべて'Tomorrow, hard life!'と言っていたオーナーの姿が強烈に印象に残りました。
地中海沿岸&ラテン系語国圏特有のダンディズムをチラリズムで垣間見た見た伊太利亜最後の夜。明日は音楽の都ウィーンで御座います。


