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August 01, 2005

●西方見聞録其乃六: The Red Rabbit Revolution - 赤兎革命

仏蘭西(ふらんす)の陸奥(みちのく)、といっても差し支えのない僻地、ピレネー山脈の谷間にあるUssat-les-bainsという村へはるばるとやってまいりました。所謂マクドナルドのようなお店がある最寄りの都市はトゥルースになりますが、そこから電車で一時間強揺られてから更に車で30分以上かかります。恐らくフランス国内で首都巴里から最もアクセス時間のかかる場所の一つでしょう。

何故このような場所にやって来たかといいますとDanielという倫敦時代の友人が住んでいるからなのです。その体の中に脈々と流れるユダヤの血がなせる技なのか、文字通り旧世界の大陸を流れ流れてこの村に「漂流」してきた彼、世間的に言えば僕の「大親友」なのですが、この日本語の「親友」という言葉程人々に凌辱されてきたボキャはないと思いますので彼と僕の不思議な関係を僕なりに再定義致しますと「人生でこれまで巡り会った多くの素晴らしい人々の中で最良のブレインストーミング・パートナーの一人」とでもなりましょうか。故に毎晩明け方まで語り明かした一週間といった感じでした。この写真はカフェで食事をしながら非常に形而上学的討論をしている最中の姿です。

またこの一週間は非常にクリエイティウ゛なひとときでもありまして’The Mystery of the Great White Worm (邦題: 巨大白ミミズの謎)’というタイトルの10分強のサイレント短編映画まで一緒に作りました。セピアっぽい白黒の写真がその映画のワンカットのスチルで左がDaniel扮する探検家、右が僕扮する巨大白ミミズです。童話のような展開ながら非常に哲学的なテーマでなかなか面白いですよ。

そして次の写真はMr. Diagonal(”ミスター対角線”=Daniel君のステージ名)が今年の冬にブルッセルで上演する戯曲、”The Red Rabbit Revolution”のポスター。これも僕が作りました。バックはユーロ・ディズニーランドのシンデレラ城です。僕がこよなく尊敬するアレッハンドロ・ホドロフスキー老師をして、「現代世界の諸悪の根源」と言わしめた悪の帝国ディズニーの暴君ミッキーマウスに征服されている地球を宇宙の彼方からやってきたレッド・ラビットが救うという「セミ・ドキュメンタリー」タッチの舞台劇です。

ユーロ・ディズニーといえばこのDaniel君は左系の有志を集めてユーロ・ディズニーランドを侵略し、ポスターにあるようにミッキーマウスを公開処刑してシンデレラ城に立て篭るという計画をかなり綿密にすすめていたそうです。結局有志たちの歩調が合わなかったのと昨今のテロ騒ぎで武装警官による警戒が厳しくなりすぎたので断念したそうですが、一応僕も「今度やるときには一声かけてね」と言っておきました。ディズニーの危険性を世間の方々に少しでも理解していただけるのであればこの命捨てても惜しくはないです。

君は人の為に死ねるか? By 杉良太郎

追伸:トゥルースといえばガトー・ショコラって画家のトゥルース・ロートレックがオリジネーターだったって皆様ご存知ですか?