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July 15, 2005

●西方見聞録其乃参: 現代芸術の桃源郷

革命記念日の翌日ピーカン空の下、巴里にある現代芸術の桃源郷、Centre Pompidouに行きました。御化粧直しがされていて以前見た時とは印象が若干異なっています。建立された70年代当時は時代を反映して原色を使いまくったカンディンスキーチックな印象でしたが、今回は若干色数を押さえてデザイン性の高いミレニアムな感じに仕上がっています。アートスクールとかデザイン学校では後者の方がいい点取れそうですが、個人的にはデザイナーの意図が丸見えでなんかイマイチ。以前の方が「何考えてこんなにしたんだ?」というセトギワ感があって良かったですね。

この「セトギワ感」、今の僕のテーマです。これがない自己表現には「全く」興味は持てません。自己表現するのは知的生命体として誰もが必要としている事ですし、ある意味我々全員に与えられている権利です。でもこれを「芸術家」として実践し、人からお金を盗るのであればやはりきちんと責任もってユーザーに全感覚の論理的錯乱をさせなければいけません。無意識過剰にこれを実践してはじめて生まれるかもしれないこの「セトギワ感」、判る人にしか判りにくいものですがそこで諦めていては芸術家/表現者としては進歩しません。

因にこの現代芸術のガンダーラ、ポンピドゥーセンターでD-DAY - design todayという展示を見ていたら映像ブースより聞き覚えのある声が....ふらりと入ってみるとUleshkaと遼さんのインタビューでした。二人の映像作品も展示されており、更に別の友人の作品もあったりして

「本当にここは巴里なのか?」

しかもその日の夜ホテルでテレビをつけたら東京のデザイナーの知り合いが出てるではありませんか!

「本当にここは巴里なのか?」

その後色々な事に思いを馳せながらテレビをつけっぱなしにしていたら何とBjork降臨!半分眠りかけていた脳細胞が目を覚ますようなとても啓発されるインタビューでした。

くだんのガンダーラでみた膨大な作品群の中で正直人生が変わる程素晴らしいと思ったのは約2点でした。東京におけるこの手の展示で素晴らしい作品に巡り会える確率を考えると2点というのはそれでもさすが現代芸術の桃源郷ならではの数字なのですが、そこにあるどの作品よりも感動したのはポンピドゥー土産店にあった、あのジョンレノンに「世界で一番カッコいい人物」、そしてサルトルに「20世紀で最も完成された人物」と言わしめた、反体制的に言えば「革命家」、体制的に言えば「テロリスト」(←これを同義語辞典に載せれば世界恒久平和に一歩前進すると考えるのは僕だけでしょうか?)、チェゲバラの写真をあしらった雑記帳。あの有名なチェの写真の下にこんな文句が書いてありました;

Let's be realistic. Try the impossible.

ちょっとナイキっぽいですがチェのキャラに助けられて心の中に不思議な残響音を残す言葉でした。

Bjorkのインタビューを見終わったら外は既に明るくなっています。これから少し寝てリヨン駅から南仏へと旅立ちます〜