« 西方見聞録其乃壱: 花の都便り | メイン | 西方見聞録其乃参: 現代芸術の桃源郷 »

July 14, 2005

●西方見聞録其乃弐: 革命記念日

1789年7月14日、多くの政治犯が投獄され絶対王政による圧政の象徴とされていたバスティーユ牢獄が陥落。この日はフランス革命記念日として毎年大きな祝賀祭が巴里で催されています。僕も何人かの友人とエッフェル塔の花火を一目見ようと車で向かいましたが道路が鬼のように混雑していて途中で挫折。結局遠くに上がる花火をチョロリと見ておしまい。これが僕の2005年革命記念日でした。

その後、巴里の北東にある運河のほとりのカフェで夜中の1時にディナー&ワイン。この時は知る由もなかったのですが、(恐らく第二次世界大戦、というより人類史上最大規模の地上戦が行われた場所を記念して)スターリングラードと呼ばれているこの地区、巴里で最も危険なゲットーらしくほぼ毎晩だれかが路上で射殺されたりしているそうです(そういう意味では実は言い得て妙なネ〜ミングかも)。CANのIrmin師も「僕もあそこは夜には足を踏み入れたくないね」と仰っておりました。そんな事を念頭に真夜中に平和ボケ?スマイルの記念写真を見ていただくとよりいっそう感慨深いものがあるやもしれません。

でもサブカルチャーとか繁殖していそうなエキサイティングな場所でした。もし巴里に将来移住したらこの辺に住みたいな、なんてマジに考えています。しかし新しい文化の胎児を宿す街はどこも「怒り」、「恨み」、「呪い」等々を内包した妖気に満ちていますよねぇ。純粋な藝術運動はクーラーの効いた会議室で「差別化」とか「お洒落」、「インタラクティヴ」、「判りやすく」なんて言葉が飛び交う広告代理店のマーケッティング・ストラテジー・ミーティングからは生まれてこない、という事だけは確かなのではないでしょうか。